さくらもちこわい。

おいしいものがこわい。かわいいものがこわい。最後に一杯、冷たいビールがこわい。

オリジナル演出で魅せた!アニメ逆転裁判「第2話 逆転姉妹-1st Trial」

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第1話に引き続き、第2話観ましたので感想を。
なお、今回はネタバレ満載なので知りたくない方は逃げてください。
 

オリジナル演出が効果的だった第2話

前回、ゲームの世界観を守っているがアニメ独自の演出が少ないって感想を書きましたが、今回は展開が違う箇所がいくつかあり、原作ファンも違いが楽しめる作りになっていました。

例えば、真宵ちゃんの弁護を引き受けてくれないクズ星影先生。原作だとハナっから門前払いを食らわせてきますが、アニメだと最初は「任せておけ」と頼りがいのある返事をするんですよね。まあ、結局は断ってくるんでやっぱりクズには違いないんですが。

あとは、原作で目撃者が通報するシーンがカットされていて、千尋さんの遺体発見後すぐに警察が来るように変更されてました。あれはわざとらしい演出だったので、むしろアニメ版の方がしっくりきます。(隣のホテルから通報する声が聞こえるって不自然だったもの・・・)

他にも、細かい変更点を挙げるとキリがないんですが、全体的に物語がスムーズにテンポよく進むようになってましたね。今回はいい意味でギュギュっとうまく詰め込めていました。

やるじゃないかスタッフぅ!

 

ベストシーンは・・・

今回一番よかったシーンは、なるほどくんが真宵ちゃんの弁護を引き受けるシーン。

原作は星影先生に断られた後、さらっと自分から引き受けちゃうんで割と一瞬のシーンだったんですが、アニメ版ではガラッと変わってて、自分以外に引き受けてくれる弁護士を探すという演出になってます。

このシーン。1話の駆け足感はどこへやら。しっかりと時間を使って、なるほどくんと真宵ちゃんの心の動きを表現していてちょっとウルッとしちゃいました。

 

雨に濡れながら自分の過去と真宵ちゃんを重ね合わせるなるほどくん。誰も引き受けてくれない事実を真宵ちゃんに告げることに心が痛み、躊躇します。

過去に学級裁判で無実の罪を着せられた自身の記憶。誰も味方のいない辛さ、苦しさ。それを真宵ちゃんに重ね、絶対に味方になろうと決意する・・・。

 

「見捨てられちゃったんですねワタシ」

「見て、この二人は話を聞いてくれるって・・・」

 

「諦めちゃだめだ」

 

そう言うなるほどくんの手の手帳。必死で探したのであろう弁護士の連絡先がビッシリと・・・。

 

ゾワゾワっときた。なにこのイケメン?なるほどくんこんなにカッコイイキャラだったっけ?男だけど掘れ惚れちゃいそうになった。

 

濡れているからか?濡れているからカッコイイのか?

もう、なるほどくんは常に濡らしておくのはどうだろうか?

 

冗談はさておき、ここの演出は本当に素晴らしかった。

降り続く雨は二人の不安の比喩表現。なるほどくんと真宵ちゃんの心の変化に合わせるように降り続いた雨が上がって・・・。最後は、お願いします!って面会用のガラスに頭をぶつけた笑う二人。ずっと泣いてた真宵ちゃんが初めて笑う。ほっこりしちゃいました。

 

 

反面、気になる演出も・・・

劇中に携帯電話が出てきますが、折りたたみ式じゃなくてストレートタイプなんですよね。最近の小学生とか知っているのかなぁ?
iPhoneの初代の日本発売は2007年6月なので、約9年前。もしかしたら見たことないかも。さすがに15年前の作品だからその辺の古臭さは否めないですね。まあ、変えたら変えたで文句言いますが(笑)


あとは捜査パート。こちらも、ほぼ原作どおりなんだけどアニメにするとムチャクチャやってるのがバレますね。証人の部屋に不法侵入して証拠品を勝手に押収するってやばいよ。不法侵入&窃盗のコンボだもの。御剣の黒い噂よりも真っ黒だよ、なるほどくん。ゲームはテキストベースだからサラッと流せるけど、映像化するとやばい感が出てしまうのね。まあ、しょうがないかな。別の次元の地球ってことで。


まとめ!

第2話は演出が素晴らしくて、通して3回も視聴しちゃいました。そして、後半の濡れなるほどくんのシーンは10回は観た(笑)テンポもよかったし、この感じで最後までやってくれればいいな。

前回はアンチ認定されそうなレベルで厳しい感想ばかり書いてしまいましたが、ワタシは逆転裁判シリーズファンですからね!あれです、愛のムチ的なものです。

ちなみにシリーズのフェイバリットキャラクターは狩魔冥です。

なお、私生活でもムチ好きかどうかはお答えできませんので悪しからず(笑)